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柏餅プロジェクト 第三章

プライベート携帯は未だにiphone8を使っていますどうもともぴろぱんです。

ピンクゴールドの256GBです。

最近動画編集をするようになって、ストレージは半分以上空いているのに動画編集アプリがフリーズしたり、落ちたりします。

もうチップがついていけてないのかな?そろそろ変えようかな?

にしてもiphone値上げして高いっすねぇ。そんな事を思う今日この頃です。

ということで柏餅プロジェクト 第三章、書いていきます。

前章ではバックエンド、つまり餅の型を作成するところまでを記述しました。

本章ではいよいよフロントエンドである餅、葉、あんこの作成に関して記述したいと思います。

ごゆるりとお読みになってください。


餅、葉、あんこの問題

生地選びに関して

餅の型を無事作った僕は、実際に猫様が触れることになる餅、葉、あんこの生地を選びあぐねていた。

会社のどの事業にも直接関係のない、はたから見たらちょっとふざけている企画であることを否定しきれないため、生地にお金はかけられないぞという僕Aと、

企画だろうがなんだろうが実際にこのベッドを使用する猫様の為に、安い変な生地は使えないぞという僕Bが、

日々頭の中で論争を繰り広げていたのである。

しかし、このような自問自答をしていても一向に答えがでないことに気づいた僕は、弊社の縫製技術担当者(以下Yという)に声をかけ、

共に船場センタービルへ、欣然と歩みを進めた。


船場センタービルを知らない方もいると思うので簡単に記述するが、

その形は地下二階-地上四階建ての十棟のビルであり、大阪の街のど真ん中、中央大通り沿いに東西にわたり一棟ずつ横長に立地している。

つまり、すごぉく長いのである。

売っているものと言えば、衣服や生地、輸入雑貨などの繊維にまつわる商品であり、生地探しにはぴったりんこである。

ちなみに地下にはレストラン街もある。僕は業務中、この付近を通ったときには、よくこのレストラン街に立ち寄りランチをする。海鮮系や中華・洋食・和食、お蕎麦屋さんなど、昔ながらの飲食店が軒を連ねる。

そんなビル内を一時間くらいであろうか、Yと闊歩し続けた。


ニット生地か、ベロア生地が良いのではないか?


Yはずっとこんなことを言っていた。

僕はここに来る前にYには柏餅の構想図や、イメージを伝えていたのだ。

Yなりに、色々考えてくれていたのである。

そんなこんなで、僕らはある大手の生地屋さんに入店した。

おシャンティな店内、本棚に並べられた沢山の生地スワッチ(生地の見本帳)、無料で飲めるコーヒー紅茶...

僕らは、活動拠点をここに決め、ひたすらに生地スワッチを眺めた。

そして30分後、ついにそれぞれのパーツの生地を見つけたのである。

以下にその詳細を記述する。(値段に関しては諸々考慮し、手配に要した大まかな額を記す)


・餅

sz7052ベロアストレッチ(@2,000/m)

・葉

yg11026A/Rスムース表起毛(@1,500/m)

・あんこ

sz7052ベロアストレッチ(@2,000/m)


そう、脳内で繰り広げられていたあの論争において

僕Bに軍配が上がったのである。


※ここでクエスチョンが上がる方のためにめっちゃ簡単に解説すると、

要は上記の値段はすんごぉくお高い。しかも生地を反物ではなくて、切り売りで買う場合にはカット代という費用が別途かかってきます。

衣服のアイテム(ブラウスやコートなどの服の種類)にもよりますが、

皆様が知っているあの某有名アパレルブランドたちと同等、もしくはそれ以上のお値段かもしれませんよ。ふふふふふ。


無事に生地を手に入れた我々は、いよいよ本題である餅、葉、あんこの作成に着手した。

この生地購入行脚のあとすぐに僕はネットで綿を購入した。

この綿は餅の型を包む餅の生地の間、葉っぱ、あんこに使用する。

また、ここからは柏餅作成の権限はYに移譲され、僕ともぴろぱんは優しく見守ることになった。


餅の作成、葛藤、再作成に関して

それはある日突然やってきた、Yからの連絡。

餅ができたのでぜひ見に来て欲しいというものであった。

さっそくうっきうきで餅に会いに行った日、事件は起きた。


補足

弊社は東大阪の本社と、堺のアトリエの二か所に拠点を構えている。

縫製全般の作業は後者で執り行っている。

ともぴろぱんは本社に、Yはアトリエに常駐しているのだ。

Yさんこれセ〇ンのちぎりパンやないか~い!


僕の高らかな声がアトリエ中に響き渡った。

この問題に関して、Yと原因調査をし、下記の様に対応を行った。


原因

型を生地で素直に包むと、餅内部はダンボールが剥きだしになる。

内部は猫様がおねんねする神聖な場所、そんなことは許されない。

内部も生地で包むには餅の型を完全に固定せずに、以下のようにする必要がある。

パーツが分かれている以上、これをさらに生地で包むと、変なしわができて餅っぽくならない。

分かれたままにしよう。


解決策

上記図のように、4つのパーツに分かれた餅を手縫いでそれぞれ接合し、綿を挟んで再度1枚の生地で覆う。

ちなみにここでYが曇り顔になってぼそっと一言。


無理ぽよ


しかしこのプロジェクトに命をかけているともぴろぱん。妥協はできません。

鞭を片手に言いました。


やりなさい


(大方分かっておられると思いますが上記やりとりの半分は嘘です。Yさん本当にありがとうございました笑)


修正後

餅上部は切り返し、タックをいれなるべくしわができない様にした。

最難関の餅入口部分、餅下部は丁寧に、まとめ作業(ここでは生地と餅を接合させるために、手縫いでくっつける作業)をした。

ちなみに型と生地の間には綿を随時入れ、完全な楕円でなく、自然な形の餅ができるよう心がけた。

これらの作業には数日を要した。


葉の作成に関して

餅とのファーストコンタクトをとった日、アトリエの作業机の隣には何やらけったいなものが横たわっているのを僕は視認した。

ちくりちくりと一針一針丁寧に綿と葉の生地を接合するY

これは葉の作成過程に撮影したものである。

その作成方法は、生地を二重にし、片方に綿を敷いて、手縫いで生地と綿を満遍なく固定したあと、片方の生地をぐるりとひっくり返すものである。

そして最後に、毛糸を使って葉脈を表現する。

ちくりちくりとYは葉の作成にいそしんでいた。

そして後日、ついに...

葉の下部はまだ止めていない

おおお、これは葉っぱですなぁ。

僕はその出来栄えに感嘆し、Yときゃっきゃして固い握手をした。

序章でねちねちと記述した僕の願いが叶った気がして本当に嬉しかった。


......その時、僕らは気づかなかった。

この企画において、この葉が、のちにあの恐怖を呼び起こすことに...


あんこの作成に関して

この件に関してはここに記述するようなことは特にない。

しいて言うなら、メインあんこ、サブあんこの2種類を作成したことだ。

下記簡単に記述する。

メインあんこ

基本的に普通運用(猫様入室)時は、常にこのメインあんこのみでの運用になる。

あんこ感を出すために、濃ゆい色、デフォルメされた形にこだわった。

サブあんこ

Yが粒あんを表現するために作った一品。

撮影の際など、メインあんこと共に、内部に乱雑に配置すれば、

あんこに躍動感が加わり"映える"のではないか、とのことである。

弊社の従業員ながら、Yはnice idea womenである。

修正が完了した餅、作成が完了した葉と共に回収した。


そして、ついに柏餅を成す、餅、葉、あんこの全てのパーツが揃ったのである。

本章も長々とすみません、

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました!

本稿初登場のYですが、餅、葉、あんこの生地や色を決める際には本当に助かりましたね。私なんてあんこの色を紫にしようとしてましたから笑

あの時は止めてもらって感謝してます。

ちなみにYですが、今後弊社の企画に大々的に登場する予定なので、皆さまお楽しみに!

次章ではいよいよ、集結した三種の神器を合体させ、柏餅を愛でることにします。

お楽しみに(^▽^)/

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